skoharaのロアッソ熊本ニュース

ロアッソ熊本の様々な情報やレポート

北野監督、今季限りで退任

http://roasso-k.com/news_view.htm?news_id=797
大変残念なニュースが飛び込んできました。北野監督が今季限りということです。
ロッソ熊本が誕生したKyuリーグ時代から池谷監督の右腕としてヘッドコーチをされ、あの2006年JFL終戦ではサポーターとの衝突もありました。その後、S級ライセンスを取得され、満を持して今年から監督に就任、パスをつなぐサッカーを目指し、チームは勝てない時期もありましたが、ここに来てその成果を見せ始めていたのですが、残念です。

その不安は少し前からありました。湘南戦では「熊本スタイル断固支持!」の段幕も出ていたのですが、その思いは通じなかったようです。解任理由はどこにあるのか、公式では書かれていませんが、おそらく勝てなかったことに対する批判がいろいろな筋からあり、クラブではかばえなかったということでしょう。クラブがしっかりとチームを守れる状況ではないのではないかということを考えると不安になります。

また、勝てないということを短期的にしかとらえられなかった人が多かったことは残念です。多少勝ったたところでJ2では3位以内に入らないと昇格は出来ません。将来的に3位以内に入るためにはある程度現在の勝敗を度外視した成長戦略が必要になります。逆に言えば、短期的な勝利を求めるのであれば、いつまでたっても3位以内に入れるチームはできないでしょう。それでもいいというならば、別ですが(もちろん、ずっとJ2で中位を維持するというのも一つの戦略です)。

北野監督が果たして今年一年間で勝てないまでも成長という結果を残したかどうかは来年にわかるはずでしたが、監督が替わって路線も代わってしまえば、もはや北野監督の成果はいったいあったのかどうかさえ検証不能と言えます。北野監督は無念の思いでしょう。サポーターとしても申し訳ない気持ちで一杯です。

来季監督は果たしてどうなるのか。外部から招聘するのか(そのような資金があるとは思えませんが)、または池谷GMの復帰となるのか。後者の可能性は資金的に見るとかなり高そうですが、そうなればGMが事実上不在となりそうで心配です。外部招聘が実現しても、当然、今のサッカーの路線は代えられてしまうでしょう。あと3年でJ1は厳しい状況となったと言えます。

北野監督、Kyuリーグ自体の熊本に来て頂き、そして、いろいろあったにも関わらず今まで熊本の面倒を見て頂き、大変ありがとうございました。熊本にJリーグを作って頂いた恩は熊本のサッカーファンは忘れることはありません。ありがとうございました。


追記:読売新聞によると後任には鳥栖を今季退任する岸野監督らの名前が挙がっているとのことです。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/sports/soccer/j_league/20091111-OYS1T00663.htm

ただし、スポニチでは岸野監督は福岡との記事も出ています。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2009/11/11/11.html