愛媛ＦＣ戦展望

愛媛ＦＣと熊本は何かと縁があります。実は愛媛ＦＣがＪＦＬに上がったのはロッソの前身・アルエット熊本と同じ年。つまりＪＦＬでは同期だったのです。初年度の成績はアルエットの方が上でした。翌年にはアルエット熊本はKyuリーグへの降格を決めてしまいますが、愛媛はＪＦＬで順調に順位を上げていきます。

ロッソ熊本が誕生した２００５年、私は愛媛ＦＣの順位をひたすらチェックしていました。それは愛媛ＦＣがＪ２に参入すれば地域決勝からＪＦＬに行ける枠が３に広がるためです。とにかく混戦だったあの年のＪＦＬ、途中にはチェアマンからいろいろ言われてもはやダメかと思われた時期もありましたがサポーターの署名活動、自治体の支援、そして観客動員増加で乗り越えます。７０００名集めたのに佐川東京に惨敗したりしたこともありました。しかし今や参議院議員となった友近を中心とし、ついにアウェイ・Honda戦に伝説的な勝利を収めてＪ２参入、さらに最終戦で優勝を決めました。

この年、奇しくもロッソ熊本は地域決勝３位。愛媛ＦＣのＪ２参入があったからこそＪＦＬにロッソは参入できたのです。そして、今年、ロアッソ熊本の開幕戦がアウェイ・愛媛ＦＣ戦という偶然です。

不思議な縁があるチームだと思いますが、私自身は愛媛ＦＣの試合は見たことはありません。ＪＦＬでは見る機会がないままでした。ＪＦＬ時代のアルエット熊本との対戦成績は１勝１敗１分。全くの五分です。降格した２００２年も引き分けています。

果たして今回はどうなるのか。展望と書きながら正直全く分かりません。ただ、いわゆるボトムズといわれる昨年の下位４チーム、愛媛・草津・水戸・徳島の中では今季最も強いのではないかと噂されているのが愛媛なのは確かです。上位進出を予測する声も少なくありません。その愛媛とどういう試合をするかどうかで新生・ロアッソ熊本の力がわかるのではないかと思います。