ポジショナルプレー
以下の田中達也の大分移籍の記事にもありましたが、渋谷監督になってロアッソ熊本はポジショナルプレイに取り組んでいます。
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北嶋コーチが最近リツイートしたゲキサカの記事はグアルディオラ監督のもの。グアルディオラ監督と言えば、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、そして現在のマンチェスター・シティで「ポジショナルプレー」を確立した現代サッカー最新戦術の実践者です。
ペップのフットボール哲学「ポゼッションにはエモーションが必要。それがないなら…」 https://t.co/mzaqXaRZ5K #gekisaka pic.twitter.com/KzhDojf9xM
— ゲキサカ (@gekisaka) July 1, 2019
「ポジショナルプレー」とは何か、というのも難しいですが、要はいいポジションを取ることによる優位性を得る、というものです。以下の記事がわかりやすいかと思います。常にいいポジションを取り続けることで形的にも数的にも優位になるものです。
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例えば今季のロアッソ熊本のサッカーだと熊本のボールを持つ選手に相手が食いついたとたん、フリーになっている選手にボールが渡っていく。これが連続して続いてチャンスを生むシーンがよく見られます。いいポジションをとり続けることで優位性を維持していきます。
ポゼッションサッカーと何が違うのかというと、ポジショナルプレーの目的はボールを保持することでは無く、ボールを保持することで相手を動かす主導権を得ること。ボールを動かすことで相手を動かし、隙ができたところに攻めていきます。
日本でもポジショナルプレイはベガルタ仙台や大分トリニータで取り組んでいますが、難しい戦術であることも事実。ロアッソ熊本の場合、2年目にしてようやく実ってきている感じがします。
例えば、GKからのビルドアップも見所の一つです。数的優位を作り出すのが一番容易なのは、自陣ゴール付近です。通常DFの方が相手FWより数が多いですし、さらにGKもビルドアップに参加できるからです。少し前から流行っているゲーゲンプレスは前線からプレッシャーをかけ最短距離でのショートカウンターを狙うものですが、これに対し、食いついてきた相手をかわしてその裏にボールを運ぶことが出来れば一気にチャンスが広がります。
今季、ボールがつながるのはこのあたりが非常にうまくなったからです。セレッソ大阪U-23戦などはこれが非常にわかりやすく、面白いようにボールがつながっていました。今季のロアッソ熊本のサッカーが面白いのは戦術面の完成度が上がったことが大きいでしょう。
失点は相変わらず続いていることは事実ですが、それにとらわれすぎず、今の戦術をより完成度を上げていってほしいです。