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J2昇格チームのJ1昇格

ロアッソ熊本は現在3位と勝ち点差2の5位につけており、J1昇格に向けとてもいい位置につけています。もしも今年昇格できるとすればJ2参入後、わずか3年でのJ1昇格となり、過去最速の歴史的快挙といえます。しかも、それは単に過去最速というばかりではなく、過去のクラブと比較すると突出した記録になります。

1999年J2創設以降、数々のクラブが昇格していきましたが、そのほとんどは1998年以前にJ1に所属していたクラブが一度J2に降格し復帰したものか、J2創設時のクラブです。

J2創設時は10クラブでスタートし、そのうち9クラブは既にJ1を経験しています(現在J1が6クラブ)。残る鳥栖はJ1昇格こそ経験していませんが、ここ数年昇格争いの常連となっています。

J2創設以降、新JFLからJ2に参入してきたクラブは北九州を含め11クラブ。その最高順位を見てみます。

チーム 加入 最高順位
水戸 2000 7
横浜FC 2001 1
徳島 2005 9
草津 2005 9
愛媛 2006 9
熊本 2008 12
岐阜 2008 12
栃木 2009 17
富山 2009 13
岡山 2009 18
北九州 2010 ?

横浜FCを除けば最高でも7位。それも最初はチーム数が少なかったことを考慮すると昇格争い自体がほぼできていなかったことになります。

唯一の例外、横浜FCが優勝で昇格を決めたのが2006年。J2参入後6年目でした。このときの監督が現熊本の高木琢也監督です。しかし、この例外も本当に例外中の例外といえます。というのも、横浜FCのそれ以外の年のJ2の成績は9位、12位、11位、8位、11位、(優勝)、10位、16位だからです。2006年以外は他の新規J2参入チームとそれほど違いはないと言えます。

このように新規J2参入クラブは今まで厚いJ2の壁に阻まれてきました。これをわずか3年で打ち破ることができればとてつもない快挙であり、それだけ難しいということがわかります。

ただ、今年はやや様相が異なる感じがします。5位熊本以外にも7位に徳島、8位に栃木がつけており、J1経験チームとの実力差が縮まっている感じです。そして熊本には唯一の例外を成し遂げた高木監督がいるという要素もあります。これからは昇格争いにJ1未経験クラブが多数絡んでいく戦国時代になっていきそうです。