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第6期 決算報告

http://roasso-k.com/club_outline.htm
アスリートクラブ熊本株主総会が行われ、第6期決算報告、つまり2009年の経営報告がホームページに公開されました。それによると、昨期は約200万円の黒字。わずかながら債務が減っています。営業収入は昨年の5億3千万から6億1千万に。営業費用も同程度で、経営規模を6億にするという目標は達成できたようです。J1では20億、30億は当たり前ですからまだまだ少ないのは確かですが、2008年に昇格を決めたときの山形は6億2千万ですので昇格争いできる規模には近づいてきていると言えます。

収入の内訳では入場料収入が3百万のアップのみの7千5百万。これは2008年ですら割合的に少なかったので、かなり少ないと言えます。これを入場者数15万人で割ると1人平均単価は約500円。2008年も最低だった平均単価600円をさらに下回っており、招待券が多すぎたことが分かります。今年はかなり絞っているので、この数字に改善が見られるのではないかと思います。
そのほかでは広告料収入(スポンサー収入)が7千万のアップでこれが規模を大きくしたと言えます。

費用では、選手・スタッフ人件費が2億2千万で約2千万アップ。藤田加入でもっと伸びたかと思ったのですが、思ったより伸びていません。相変わらずJ2では低いレベルといえます(2008年のデータで当てはめれば15チーム中11位)。それ以外に事業費が4千万増えています。

ただ、経営全体を見れば黒字であるということは良かったと言えます。他を見ると福岡は2期連続で赤字(今季1億900万)、そのほかに栃木(5000万)・岐阜(5600万)・草津(1300万)など赤字のクラブは多く、大分は別格かもしれませんが3億2千万の赤字です。一方、より多くの利益を上げるクラブももちろんあり、J2でも徳島(2800万)、岡山(2050万)などがあります。

J2昇格を目指すなら債務超過を無くすということも一つの条件で、これを達成するためにはやはり黒字経営が必要です。一方、投資をしていかないと戦力が上がっていかないという問題もあります。やはり身の丈経営で身の丈自体を大きくしていくということが必要でしょう。

また、今日の株主総会で藏原信博氏が取締役に就任されています。藏原氏は県民運動推進本部およびACの事業本部長も務めており、昨年サポーターが行った大忘望年祭でも手伝って頂きました。内部の体制も整いつつあるように感じます。