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考察1:招待券・年チケ

サポミでAC熊本さんからいろいろな話しがありましたのでそれを考察していきたいと思っています。まずは招待券から。Jリーグではどのぐらいの招待券を出しているのか。その具体的な数字が公開されているというわけではないのですが、「2006年Jリーグスタジアム観戦者調査報告書」では観戦者へのアンケート調査が出ており、チケット入手方法も調査対象になっています。それによると、招待券比率はリーグ全体で15%程度。J1、J2ともにこの数字はあまり変わりません。

最高レベルは京都の34.6%、水戸33.8%あたりです。さらに広島29.0、名古屋26.5、東京V25.7と続きます。最も少ないのは浦和の0%。これは別格としても一桁台は珍しくなく、J2でも札幌、仙台、草津、柏(昨年なのでJ2)と4チームが一桁台です。

これに対しロッソはどうか。サポミで公表されたデータでは昨年の比率は50%を越えており、紅白帽子の影響が大きいとはいえ、Jのレベルには遙かに達していないことがわかります。今年のデータではどうか。正確な数字は出しませんが、30%台まで落ちているのは確かです。なんとかJレベルまで来たという感じでしょうか。JFLでこのレベルの比率で3000人以上を呼べているというのはかなりいい方ではないかと思います。

またシーズンチケットの比率も比較してみます。開幕時に確実に収入となるシーズンチケットは運営の基礎となると言えます。J平均は36.2%がシーズンチケットです。J1では20〜60%ぐらいがシーズンチケット、J2では10%台もありますが、それでも30%以上が珍しくありません。

ロッソの場合、年間チケットは17枚つづりという形で発行され、全試合共通チケットですし、ちょっと事情が異なるかもしれませんが、それでも現在の動員数と比較してみると、だいたい2割ちょっとは年間チケット購入者になると言えます。この数字はJ2下位ではありますが、Jレベルといえます。来年は全体の動員数も多くなるので比率が上がるかは分からないですが、ある程度固定的な収入が見込めるのは大きそうです。

全体で見ればロッソはJ2下位レベルのチケット販売力はすでにあると言えます。Jに上がることでこれがさらに伸びることを期待したいです。